空蒼の海―日記

鹿島アントラーズ応援。家事に追われつつ、仕事したり、歌ったり、何か書いたり、いろいろと。

鹿島vs鳥栖(12/6 J1第34節)

いよいよ迎えた最終節。

浩二さんの現役最終試合…ベンチ外だったけれど…。

 

前半6分という早い時間に失点。焦り気味の鹿島の攻撃に鳥栖は激しく対応。

 

家本主審の不安定なジャッジにもイライラが募り、どんどんうまく行かなくなりました。

岳さんは手使ったからイエローも納得だけど、聖真のイエローカードは理由もよくわからない。源ちゃんは仕方ないにせよ、相手のファールが明らかに危険だったと思う。

なにより、選手が説明を求めに行っても、全部シャットアウト。

仮にも経験豊富なベテラン審判が、どうしていつまで経ってもこうなのか。

 

でも、それがなくても勝てない試合だったと思います。

 

トヨはまだまだ力不足。気合いは伝わるけど、空回りしている感じ。脩斗くんとか味方との意思疎通がまだまだだし、視野も狭いなぁと感じました。経験不足は大きいけれど、カイオの成長速度に追いつかないとね。

赤﨑くんも固くなっていたのか動き出しが少なかった気がします。最近結果出してたのになぁ。

ヤスは相手のプレッシャーを嫌がってなかなか仕掛けられなかったし、大伍は前節に引き続き不調だった。

満男さんも浩二さんの引退とあっていつもより力が入ってたかな。途中交代で残念だった。

充孝さんは真ん中めに入ってよくなったし、チャンスも作ってた。もう少し早く見たかったなぁ。

 

岳さんと源ちゃんはいいところを見せてくれました。

でも試合終盤、植田を最前線にあげて、岳さんを最終ラインに下げるパワープレーに打って出た。これは未だに納得いかない…。

植田は確かに背が高くて身体が強いけど、得点は今のところあんまり期待できない。

それにこの1年やってきて、鹿島の一番攻撃的な布陣は岳さんトップ下オプションだったと思うのです。

それをやらずに、今までやったことのない戦術を使うことに疑問を感じました。

起点となるはずの岳さんが後ろじゃ…攻め手がないよ。

 

W杯で日本代表に感じた疑問や不安感に似ていました。

パワープレーは難しくないんだろうけど、それ相応の人材が必要だと思うし、

今までやっていないことをやるのは精神的にもよくないような気がします。

 

応援もいつもと違って異様な感じでした。

後半はずっと同じチャント歌って。メリハリなく。

鹿島の応援は攻められているときはブーイングかチームコール、ボールを奪った瞬間に太鼓の音とともにチャントが始まる。

セットプレーでは主に「オイ!オイ!アントラーズ」、後半負けているときには「奇跡を起こせ」で盛り上げる。

いいプレーをした選手、ミスをした選手、交代で出てきた選手を後押しするように選手コールをする。

そういう流れを作る応援がなかったと思います。BGMのように同じチャントを歌うだけ。

どんな試合だって、勝ちたくて戦っています。サポーターもいつもの戦いをできたらよかったのに。

 

結局反撃に出ることができず、1-0の敗戦。

結果的にガンバは引き分け、浦和は敗戦。2点差付けて勝てば優勝できる状況で、自力で優勝を逃してしまいました。

鹿島アントラーズとしてあってはならないことだったと思います。

でも、それ以上に、浩二さんの最終戦を勝利で飾れなかったことが、言葉にならないほど悲しかった。

 

浩二さんの引退セレモニー。

浩二さんが「ミツオ、モト、ソガ、この3人は素晴らしい友であり、ライバルでした。」と言ったとき、涙が止まらなかった。

満男さんが一歩も動けないほど泣いてた。モトさんの目にも涙。ソガさんも寂しそうにしていました。

 

ずーっと下を向いて、胴上げにも参加しない満男さん。会場一周するときもコーチに支えられて、今にも崩れ落ちてしまいそうだった。

優勝しても、優勝を逃しても、今までサポーターの前では泣かなかった満男さんが、戦友の引退に、最後の試合での敗戦に、涙。とてつもなく切なかった…。

全部終わってから、同期で笑顔の写真撮影できたみたいでよかったけど…辛いね…。

 

アントラーズの支えだった79年組。その大きな一角を送り出すにふさわしい試合ができなかった。

それに、「浩二さんがいたら勝って優勝していたかも…」と頭をよぎってしまって、なんて言ったらいいかわからないけど、情けなかった。

 

でも、浩二さんの背中を見つめる岳さん、源ちゃん、聖真の目に希望を感じました。

去年の最終節に強く感じていた将来への不安は、もうあまり感じなくなりました。

バチも加えた92年組が、海外を経験したりしながらも79年組のような強い絆で戦い、新たな鹿島の歴史を作ってくれることを期待しています。

 

来季はACLを戦うことになるでしょう。プレーオフかもしれないけれど。

メンバーをどこまで維持できるか、どんな補強ができるのかわからないけれど、これからのチームの軸を築けた1年だと思います。

この軸をもっともっと太く、強くしながら、来季はまた全部のタイトルを獲りにいきたいと思います。

特に、まだ手にしたことのないACLタイトル。満男さん、モトさん、ソガさん、そしてスタッフになった浩二さんをアジアの頂点に!

 

苦労したけれど、今年の鹿島は印象深く、愛すべきチームだったと思います。

でも、来季タイトルを獲って初めて、今年を「成長の1年」と呼ぶことができる。そうでなければただの「無冠に終わったシーズン」。

浩二さんのメッセージの通り、鹿島アントラーズというチームへの愛を持ち続けながら、時には厳しく、またシーズンを戦い抜きたいと思います。

 

今年の総括はまた改めてするつもり。とりあえず、鹿島の2014年はおしまい。

選手、スタッフ、サポーターのみなさん、おつかれさまでした!